出汁を注いで、ひと口。古民家のりおんで、選ぶ昼ごはん

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出汁茶漬け専門店りおん

高校からの友人が開いた、岐阜市本町のりおんへ。具材やつけあわせを選び、出汁を注ぐ一杯から、お店の背景にも目を向けます。

撮影時のお茶漬けの器
写真:ギフトコ(取材当時)

岐阜城の近くで、昼ごはんを食べる。

この日は、高校からの友人がお店を開いたと聞いて、地元の友人と出かけました。

岐阜市本町の〝出汁茶漬け専門店りおん〟です。

古民家を改装した店内には、木の天井や建具が残っています。派手さより、落ち着く感じが良かった。そんな印象を、僕は当時の投稿にも残しています。

まずは、組み合わせを選ぶ

メニューを見て、紙に書き込みながら注文する。

別の具材の器を持つ手もと
別の具材の器を持つ手もと。写真は取材当時のものです。

取材のテーブルには、何人かの手もとが並んでいました。

りおんの出汁茶漬けは、メインの具材と、つけあわせを選ぶスタイルです。

岐阜市の紹介ページでも、メインを一つ、つけあわせを三つ選ぶ食べ方が案内されています。

同じお店で、同じ茶漬けを頼んでも、器の中は少しずつ違う。

何を合わせようかと考えるところから、昼ごはんが始まります。

迷ったら、鮭と三つ葉から考えてみる

組み合わせを選べると、自由さと一緒に、迷う楽しみも生まれます。

岐阜市の紹介には、店長のおすすめとして、鮭に三つ葉とあられ、味を変えるならわさび、という例が載っています。

まずは一つの組み合わせを見て、自分なら何を残し、何を変えるか考えてみる。初めての注文でも、器の中を思い浮かべやすくなりそうです。

紹介ページには、メニュー表にアレルゲンの案内があるとも書かれています。食べられないものがある方は、注文時に具材とつけあわせの内容を確かめてください。

運営団体の開店時の発表では、具材だけでなく、ごはんの量と、温かい出汁か冷やしかも選べる仕組みでした。

その日の空腹や気温に合わせて、同じ茶漬けを別の形で楽しめるようにした案内です。現在選べる種類は、来店時のメニューを見て決めてどうぞ。

急須から、出汁を注ぐ

丸いお盆に、黒い器。その横には、小さな皿と、白地に青い模様の急須。

小さな器を持つ両手
小さな器を持つ両手。写真は取材当時のものです。

ごはんの上に具材が載り、つけあわせが別の器で並んでいました。

そこへ、自分で出汁を注ぎます。

白いごはんの周りに出汁が広がり、添えられたレンゲですくう。

最初から全部を一つに混ぜるのではなく、食べる前に、手もとで一杯を仕上げる場面でした。

僕は一口目から、〝やさし…〟となった、と投稿に書いています。

動画でも、出汁がおいしかったことを、最後にもう一度話していました。

副菜も一緒に並ぶから、茶漬けだけを急いで食べる、という感じでもない。

軽そうに見えて、満足感もあった。その日の僕の感想です。

食べる人が、自分の好きな組み合わせで、ゆっくり一杯を作れるようにしたのかな。

お盆の上の、小さな器まで見ていると、そんな想像もしてみたくなります。

〝人とおなかにやさしい〟の背景

りおんには、昼ごはんの、その先にある話もあります。

運営するのは、女性の働くことを支援する、就労継続支援B型事業所Reonです。

運営団体の発表では、働く練習を重ねる場所であると同時に、食事を通して地域の人と交わる場所を目指すと説明しています。

同じ発表には、岐阜県産のお米を毎日店内で精米し、国産の具材や出汁を使うという紹介もあります。

〝人とおなかにやさしい〟。

この言葉は、味の印象だけを指すものではなかったのです。

おいしいから食べに行く。そのお店を選ぶことが、誰かの働く場所にもつながっている。

背景を知ると、いつもの昼ごはんを、少し違う角度から見られます。

古民家の昼ごはんから、町を歩く時間へ

りおんがあるのは、岐阜市本町。岐阜市のまち歩き紹介では、岐阜公園から徒歩10分の場所として案内されています。

公園を歩いたあとに昼ごはんを食べる。先に食事をして、町へ出てみる。

一杯の茶漬けを、その日の予定の中に置いてみると、訪ね方も少し変わります。

開店時の運営発表には、岐阜バスの〝本町一丁目〟から徒歩2分という案内がありました。車を使わない日にも、行き方を考える手がかりになります。

ただし、発表にある営業時間や限定食数は、開店当初の情報です。現在の営業日と受付は、公式の最新投稿を見てから訪ねてください。

営業日を確かめ、町歩きと合わせてみる。食べる時間と歩く時間が、一つの昼の予定になります。

食べる人にも、働く人にも、選べる形を

運営団体は、接客と裏方など、働く人が担う作業の選択肢も用意すると説明しています。

ホール、キッチン、掃除、事務。飲食店には、皿を運ぶところだけでは見えない仕事があります。

そうした仕事を経験する場所として、地域に開かれたごはん屋さんをつくる。りおんの背景には、その考えがあります。

来店した誰がどんな事情を持っているかを、こちらから想像して決めつける必要はありません。

一緒に食べる人と、好きな組み合わせを選んで、おいしく食べる。その普通の昼ごはんが、地域で働く場所の営みにもつながっていると知ることができます。

今、行くなら

出汁茶漬け専門店りおん。

撮影時の木の店内
撮影時の木の店内。写真は取材当時のものです。

住所:岐阜県岐阜市本町1-82。

営業日、受付時間、当日のメニューと料金は、公式Instagramの最新案内をご確認ください。

選べる具材やつけあわせ、売り切れ状況、車で行く場合の駐車場所も、来店前に確認してどうぞ。

店舗情報確認日:2026年10月7日。

ひと口の出汁の向こうにも、この街で続いていく時間があります。

紹介した様子は取材当時のものです。現在の内容・料金・受付時間は最新案内をご確認ください。

こんな人に、こんな理由で。

自分の好きな組み合わせで、落ち着いて昼ごはんを食べたい人

所在地

出汁茶漬け専門店りおん
岐阜県岐阜市本町1-82

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